B’z 楽曲レビュー#47 / 敵がいなけりゃ 独自に解釈&解説!-Original

B'z 楽曲レビュー

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです

今回は1995年11月にリリースされたB’zの8thアルバム「LOOSE」に収録されている楽曲 敵がいなけりゃを独自に解釈し、解説します!! この時作詞者の稲葉さんは31歳。 

Looseには名曲が多いんですが、この楽曲はとりわけキャッチ―なブラスサウンドと一緒に流れてくる歌詞がよくわからなくて印象的でした。「そもそも何がテーマなの? 稲葉さん松本さんと何か関係あるの?」という感じで当時中学生だったブログ主にはさっぱりでした。その後だいぶ経ってから社会的なメッセージを伝えたロック的な歌詞なんだな、ということを理解し、歌と歌詞というものによって表現されるものとしてポップさやエンターテイメント要素以外にも”アーティストから社会にメッセージ”としての要素があり、音楽とはそういうツールになるんだなあ、と少し学習したわけです。


さてそんなメッセージをこめた”敵がいなけりゃ”、どんな歌詞かその内容を一緒に観て行きましょう!

(著作権の関係により歌詞の表示が基本的にはできません。 以下の太文字””くくりにあたる部分は出典: 敵がいなけりゃ /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

まず全体の解釈についてです。一度聞いた感じだと「軍隊とか兵隊の歌?」という感じがしますね。最初のイントロといい、歌詞にもそれに準じた単語がちらほらでてきます。

ところがどっこいですが、その見えにくい歌詞の意味はジャーナリズム(定義的には新聞・雑誌・放送などで、時事問題の報道・解説・批評などを行う活動。また、その事業)に対して向けられた言葉をうまく兵隊的な言葉に変換したものです(この言い換えのせいでB’zが本来伝えようとするメッセージが直接的には見えにくくなっているわけです)。つまりこの曲はB’zからのジャーナリズムへ対する風刺表現とでもいえましょう。では具体的に解釈していきます。

イントロ英語 Hey everyone apache haven a gate,,,,,,etc. etc.

冒頭英語とイントロミュージックですね、一昔前の軍事演奏を思わせるノリで始まり英語が発話されます。

正直ブログ主にははっきり何と言っているのかよくわからないのですがHey everyone apache haven a gate(その後も何を言っているのか不明な発話が少し続く)”と言っているらしいです(他のサイトも参考にしています)。

肝心の意味なんですが、これも不明。直訳しても意味不明です。軍事用語なんでしょうか? 他のサイトでは”敵発見、攻撃用意”などと訳してもいるものがありますが、アメリカ人であるブログ主の嫁に聞いてもやはり”意味不明”と言っています。軍人ならわかるのかもしれません。

というわけでここは保留にしましょう。

[1番Aメロ]

怒りまくらにゃ 居る意味がない
責めて責めないと拍手をいただけない

とりあえず何かに腹を立てているようです。しかしそれはあくまで建前であり、「拍手をいただくため」にやっている。これが何を意味しているかというと新聞記者や雑誌記者の「あおり」の事ですね。あおってあおって、ターゲットとなる人や会社や団体を攻めまくる。マスコミの常とう手段といえそうです。それで民衆が湧いてくれればメディアとしては人々の注目とお金を集められて万々歳、というわけです。

[1番Bメロ]

反骨精神が俺のウリだぜ プロは違うぜ
体制に背を向けたように見せて稼いでる

反骨精神=体制に背を向ける、つまり政府に迎合なんてすることなく、メディアのプロとして稼げる事を書く!ということなんでしょう。
”反骨精神が俺のウリ”、といいながらもプロは清濁飲み合わせて、バランスとって稼いでるのさ、という感じに解釈しています。

[1番サビ]

でも 敵がいなけりゃ手もふるえる
他人のふしあわせも探してる
どんな奴でもとりあえず叩く
あのコもきっとソコにまいってるはず

ここでいう「敵がいなけりゃ」というのは文脈に当てはまるのであれば”ニュースになりそうなネタがない”という状況を指しています。ネタになりそうなターゲットがいなけりゃ、書けない、映せない、できなきゃ誰の注目も集められない、ということです。

だから、誰かかが見てくれそうなネタ、他人の不幸も、誰か叩けば出てきそうなホコリだって探しています。特に週刊誌なんてそういうイメージですよね。
”あのコ”というのがここで誰を指しているのか、ですが今まさにこのパパラッチがターゲットにしている芸能人か誰かの事でしょうか。それとも記事をばらまく相手である一般大衆の事を指しているのかもしれません。

[2番Aメロ]
軽いでっち上げならかまわない
派手なブームなんかはちょうどいい獲物よ

きました、”でっちあげ、かまわない”。これってやりすぎるといわゆるマッチポンプ(自分で原因作って、自分で火消し”報道”する行為、つまりヤラセ)になりますよね。これもメディアの本性の一部なのでしょうか? いわゆるSNSの炎上戦略もこれにあたるかもしれません。

ニュースという性質上、ブームなんかが起これば関連報道はもちろん盛り上がります。これが”ちょうどいい獲物”ってわけですね

[2番Bメロ]
せせら笑いを浮かべながら鋭くえぐる
血の味にずっと飢えてる兵隊みたい

まさにシゴトをしようとしている兵士、それこそジャーナリズムの醍醐味ということでしょうか? 報道のターゲットや他人の不幸をせせら笑いながら、世間の注目を集める(稼ぐ)という行為を、”血の味に飢えてる兵隊”と例えるのは確かにうまいといえます。

[2番サビ]
でもね 敵がいなけりゃはじまらない
手も足も出ないミミズだよ
あてもなく床をのろのろと
そんな平和じゃ 俺たちゃメシの食い上げ

[ラストサビ]
誰か 敵がいなけりゃ
やってられない
それが俺の道しるべだ
何も持ってないのはつらいこと
だからお願い 俺のカタキになってよ
(Uh 誰でもいい)

 出典: 敵がいなけりゃ /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です

最後に伝えてるのはとにかく敵(=ネタ)がなくちゃ困る、めしの食い上げになっちまう、ということ。”敵”の存在が俺の道しるべであり、それがなきゃつらすぎる(仕事にならない)。だからもう誰でもいい、俺のカタキになってくれ、という事ですね。

聞けば聞くほどマスコミの本質と心境が響いてきそうです。その働きぶりはまさに戦場の軍人のようでもあります(実際に報道関連の仕事をやっている友達もいるのですが、日本のジャーナリストの忙しさと真剣さは本当に命がけです、、)。 わかるのはとにかく記者には敵(記事の対象)が必要だってこと。

そもそもこの楽曲はなぜ作られたのか?

これについてちょっと考えてみました。ちなみにここからは完全に僕の感想になります。

ブログ主も詳しく調べられませんでしたがB’zも脂がのってた1990年代は二人もフライデーなどの雑誌から追いかけまわされて、嫌な思いもかなりしたのかもしれません(彼らくらいの有名人なら今でも週刊誌にマークされてるかもしれませんが)。そんな経験がきっかけだったりしてジャーナリズム(というよりその場合ただのパパラッチですが)に対してその攻撃のエグさやいやらしさなどを自分達の楽曲としてメッセージにしたかったのかもしれませんね。あくまで僕の想像なのでこのあたりの事情に詳しい方、是非情報ください!

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