B’z 楽曲レビュー#46 / Fireball 独自に解釈&解説!-Original

B'z 楽曲レビュー

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです!
今回は1997年3月にリリースした21作目のシングルFireballを独自に解釈し、解説します!  この時作詞者の稲葉さんは32歳。 

この楽曲は松本さんがアメリカ留学から帰った後に作成されたもので、氏いわく「日本のロックはなんて余分な音が多いんだ!」ということから、シンプルな生音でロックを表現したものだということです。これまでもB’zはポップ感じのシングルやバラード、そしてシンセサイザーや打ち込み系の楽曲もたくさん出していたわけで、かなりロック路線に踏み出したのは一つの冒険だったと思います。しかしB’zの二人もエアロスミスを始めとしたアメリカンロックが大好きなわけで、やはりこういうシングルを出してみたかったんだろうなあ、とブログ主は思ってます。


歌詞の内容もロックな人生観そのもの、さて、どんな歌詞かその内容を一緒に観て行きましょう!

(著作権の関係により歌詞の表示が基本的にはできません。 以下の太文字””くくりにあたる部分は出典: Fireball /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

[1番メロー1]

夜明けまで続きそうな おしゃべりに 頭が割れそうで
僕を見ようとしない きみに声をかけるスキはない
相手の流れに 押されてる 僕の命は風前の灯

これ、どういう状況なんでしょうね。お目当ての女の子と一緒に深夜まで飲んでるのはいいんだけど、ずっと向こうのペース、もしくは他の一緒に飲んでるメンバーのペースになっちゃってる。だからもう「命は風前の灯=恋愛成就は不可能」ということでしょうか。

[1メロー2]

尻にしかれっぱなし 座ぶとんのような心と体よ
この形勢を逆転したいと からまわりして びんぼうゆすり

がんじがらめかといえば そうでもない
ひまだらけの ちょっとむなしい感じ

また、ちょっと状況は変わっているようです。今度は彼女の「尻にしかれっぱなし」、この身はまるで「座布団」のよう、なかなかスゴイ歌詞とセンスです。「座布団」でロックやってますからね。
形勢変えたいけど、頑張ってもできるのでせいぜい貧乏ゆすり。じゃそんなにストレススゴイのかと言えばそうでもない、心には空虚なものを感じてるようです。

どうもここまでの歌詞から感じられる感情は”不完全燃焼”でしょうか。頑張りたいけど、どうがんばりゃいいか分からない、このままじゃだめだけどどう進めばいいか掴めない。こんな背中がかゆいのにかけない感じを思わせなます。

[1番プリコーラス]

裏切られても コケても アレちょん切られても
いじめられても たたかれても しぶとく生きたい
どんな高級セラピーも あてになんない時代に あと何がある

ブログ主が”高給セラピー”という言葉を聞いたのはこの楽曲が初めてでした。

とにかく、人生とにかく嫌な事があるよ、すっごい腕前のセラピストも全然当てにならないよ。だからそんなことがあっても全部受け止めてしぶとく生きてやろうぜ、ということですよね

魂に火をつけろ まっ青に こおりついちゃう前に
My soul is flyin’ like a fireball
クズのような 迷いも灰になれ

飛んでゆける 空を燃やしながら
夢のもとへ そして自分のもとへ

だから”不完全燃焼感”なんてくすぶってないで、とりあえず目的見つけてそれに向かって燃えつきろ!というわけですね。
My soul is flyin’ like a fireball”俺の魂はヒノタマみたいに飛んでいるぜ”という意味です。
オンナ(オトコ)がどうとか、尻にしかれっぱなしだからどうだとか、そんな些末なことは灰になってしまえと、夢へ向かって飛べ、そしてその先にある”自分”を見つめ直せ。今感じているつまらん悩みや迷いなんて、心を燃え上がらせること(=夢や理想の自分を目指すこと)に比べればクズみたいなもんだ! というとてつもなくロックンロールな歌詞が展開されています。

[間奏]

だれにも よりかからないで やっていくことは (やっていくことは)
信用するなとか 友情すてろってことじゃなくて

クジがはずれても ねちねちグチらず 前にすすめるかどうかだろう

この間奏のフレーズ、ブログ主が丸ごと大好きなところです。全くその通りだよなあ、と思ったのはブログ主が以前の職場をレイオフ(企業戦略上のいわゆる大量解雇、アメリカの企業などで多い)にあったときですね。まあ、運とかどうかじゃなくて実力不足だったんですけど(だからクジが外れたってことではないんですが)、結局何が起こったところでそれはすべて自分のせい。だからお門違いな八つ当たりをするのではなく”グチってないで前に進め”ということなんですよね。このフレーズ、僕が再就職活動中に電車のなかで3回くらい口ずさんだのは苦い思い出ですねw。

魂に火をつけろ まっ青に こおりついちゃう前に
目をとじ 耳をすまして (fireball) 快感のしっぽをつかんだなら
一気に天まで届くような声をあげて
どんな国境も 自由に越えてしまえ

You know my soul is flyin’ like a fireball (fireball)
いいかげんな情熱も灰になれ

どうでもいい信念も灰になれ
飛んでゆける 空を燃やしながら
夢のもとへ そして自分のもとへ

いわんとするメッセージは1番サビと同じですね。夢に向かって飛べ、ということですが、それは”いい加減な情熱”だとか”どうでもいい信念”とかじゃダメでマジに”燃え尽きる事ができるくらいの何か”じゃなくちゃダメなんだよ、という真剣さを問うています。

”快感のしっぽをつかんだなら”とあります。おそらくこれこそが”燃え尽きてしまってもいいくらいの価値(快感)を自分に感じさせてくれるもの”ということでしょう。それをつかむことができたのならもうどこへでも、どんなことをしてでもそれに向かって飛んでいくんだ、という風に解釈しています。

まあ、歌詞を聞いても音を聞いても”ロックだなあ”の一言につきる曲と言えますよね。前回シングルだったReal thing shakes と並んで、小室哲哉氏の作っていたようなポップな当時の日本のミュージックチャートのトレンドからガチガチのロック方面へ飛び出してしまったこともあり、それまでのB’zシングルのような人気は出ず13枚も続いた当時のB’zのシングル連続ミリオンセールスの記録をも”燃やして”しまったというエピソードがこの”Fireball”を語る上では欠かせません。(そうはいっても75万枚売るわけですから流石B’zと言えます)。

 

まあ、歌詞中に「アレちょん切られても」くらいのセリフを放っていますので、もう半ば「売上がどうこう」なんて目的はミュージシャン的には意識してなかったのかもしれません。やっぱりロックな方々ですね。連続ミリオンセールス記録くらいがちょん切られても全然へっちゃらです。

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