B’z 楽曲レビュー#28 / BE THERE 歌詞の意味を独自に解釈&解説!

B'z 楽曲レビュー

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです!


今回はB’zの1990年5月にリリースされた5作目のシングル BE THEREを独自に解釈し、解説します!

この曲は僕が最初にB’zを好きになったきっかけとなった曲です。確か当時ミュージックステーションだったと思うんですが、この曲を流しており、そのカッコよさから一気に「このミュージシャン、誰???」となってしまいました。曲調はロックでありながらシンセサイザーが見事にギターと調和しており、そのメロディの虜になってしまった子供の頃を思い出してしまいます。B’zはこのBE THEREで初めてオリコン初登場10位以内にランクインし、その直後にリリースした太陽のKomachi Angelでまたオリコン1位獲得+ロングヒット、一気に音楽業界の有名人の仲間入りとなりました。

この歌ってイヤホンで聞いていると気付くと思うんですが、イントロは左右に音を振って始まっています。これはもともと出来上がっていただ音を再度サンプリングしてこうなったという経緯があり当時の担当エンジニアの野村昌之さんは「今ではコンピューターのおかげで簡単に短時間で出来てしまう事が、この頃はとても大変で凄く時間が掛かりました」とコメントしています。

B’zを一気にスターへと押し上げるきっかけともなったこの曲、一体歌詞にどんなメッセージが込められているのか、早速見ていきましょう!

(著作権の関係により歌詞の表示が基本的にはできません。歌詞をつけての翻訳・解釈はこちら(楽天ブログ)でしておりますので是非どうぞ! 以下の太文字””くくりにあたる部分は出典: Alone /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

1番メロ

1番ですが、飾られた街を眺める主人公が思い浮かびます。流れゆく人々は哀楽を表現しているものの、きっとその本質はさみしいのだろうな、と感じています。

主人公自身も心は不安定、寂しさを感じているからでしょうか。だから「確かなもの」だと思っている君の言葉を聞きたい、と思っているのでしょう。

1番サビ

Someone tell me 訳:誰かが僕に言っている
Something goes wrong 訳:何かが間違っていく
Someday show me 訳:いつか僕に見せてくれ
Be there anytime 訳:(君は)いつでもそこにいてくれ

何が動き出しているのか、何がどう間違っているのか、みんながどこにいくのか、主人公は漠然とそう感じるだけで具体的には分かりません。だから少なくとも自分にとって確かなもの、「君」だけはそこにいてほしい、シンプルかつ強力なメッセージが込められています。

ちなみにですが最初のSomeone tell meですが英文法的には三人称単数なのでSomeone tells meが正しいですね、、、

2番メロ

この曲は1990年のリリース、実はこのタイミングというのは世界的にはなかなか大変な時で、前年度の1989年から東欧革命が始まっており、実質旧ソビエト連邦は崩壊している真っ只中でした。この影響でポーランド、ハンガリー、チェコスロバキア、ハンガリーなどの周辺諸国でも革命や政治体制の変化が起こります。関連して東ドイツ(昔ドイツは西と東に分かれてました)のベルリンの壁の崩壊などもテレビを通じ世界中に放映され、経済的なバブルに浮かれていた日本人は(もちろん日本人だけじゃないですが)「あのドイツやソ連が、、、、」とびっくりしていたのです。翌1991年にはバルト三国の分離独立なども起こるのでBe Thereリリースのタイミングはいろんな国でレボリューション(革命)の機運が高まっていたと言えるでしょう。

2番の歌詞でも「変わるもの」「変わらないもの」を対比させている構図が浮かび上がるかと思います。

革命やいろいろな国の状況、そして流行りすたりは変わってしまう、でも「君の笑顔」はかわらない、その変わらない「君の笑顔」に比べれば他のモノなんてくだらないことなんだ、という姿勢を見せています。

まとめてみると周りがいろいろと変わろうとしているから、自分だけじっとしているのが落ち着かないけど、どうしても「変わらないモノ」がほしい、それは「君」であってほしいというわけですね。

2番&ラストサビ

サビは繰り返しで構成は単調と言えそうです。しかしそこには歌詞のスパイスとも言える要素が隠されています。Someone, Something, Someday, それぞれ「誰かが」「何かが」「いつか」という意味なのですが、こうしたあいまいな表現を繰り返すことで最後の”Be there anytime”、つまり “君だけはいつもそこにいて”を強調できるわけですね。本当に伝えたいメッセージを明確に伝えるための高等技術を使っている、と言えます。

どんなに時代が流れても、誰もが行先を間違えても「君」にだけは近くにいてほしい、よく聞けばかなりロマンチックな口説き文句です

主人公の心も、目に見えるものもすべて移ろいゆく不安定さがある、それを払しょくするために「確かなもの」を君に求めたい。

それは君に核心的な「変わらないもの」でいてほしいと願いうと同時に「僕からの君への思い」も同時に変わらない、というメッセージを発しているようにも聞こえます(深読みですが、、、)。

全体としてのメッセージとして「変化」と「不変」を対比させ、それと同時にはっきりと「君」への想いも伝えている、これまでの3シングル(だからその手を離して、君の中で踊りたい、LADY-GO-ROUND)と比べると構成に特徴が出てきて秀逸な歌詞になってきてるなあ、という印象を受けました。ここから一気にB’zの最盛期伝説が幕開けていきます!

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