2番メロー1(去年の女の bad news ~ Oh, I don’t know wow, wow)
いや、とんでもない野郎ですね! 去年の女って、TVのニュースになるくらいの女性なら多分芸能人でしょう。その彼女と浮名を流した挙句、彼女の破滅をリビングでゆったり(?)で楽しむとは、、、、 ビックリするくらい悪いやつだ! 稲葉さんか書いた歌詞であるがゆえに”ほんとにあった話か!?”と思ってしまうリスナーをいるでしょう。
自分で冷たい事をやっているというのは分かっている、でもそんな感情に身を浸しているのが好きなんだ、、これが自由ってやつじゃないか、ハッピーなんじゃないか? と言っていますが、それが本当に自由で幸せかどうかについては自問しているようなニュアンスです。心では幸せになれきれていないのではないでしょうか。
2番メロー2(他人にリズム合わせて ~ don’t know wow, wow)
他人にうまく合わせて、他人を傷つけず、ついでに自分にうまく利するように生きる。人とぶつかりそうな自分の主義や本心、正義は周りにさらさず、自分の利益と享楽をうまく取りに行く、そんな人生戦略を「いい人戦略」と言うらしいです。
そんな血の流れない(自分の本当の心の内は見せず、アツくなるとこともない)うわべだけの人生。そして直立不動nightsの次にくるのは”順風満帆days”(もう、すごい語彙力!)。
確かにそれだけうまく”いい人戦略”ができれば、誰とも対立せず、波風のたたない”順風満帆デイズ”を送れそうです。しかし、、、、?
2番メロー3 (そう逃げてる ~ 作ることから逃げ出してる)
メチャメチャ大事な部分です、ついにでました彼のホンネです。これまでさんざん女性とのやんちゃ関係をさらしていましたが、その心の中で静かに、でも確実に思っていること。いつも女性とウワベだけの関係で終わらせていまうのは”失うのが怖い”という理由、その一言に尽きます。大事にする何かができたとしてもその大切な人がどこかに消えてしまうのが怖いのです。まるで自分自身が今までの女たちからするっと関係を消してしまっていたように。
だから今は彼自身”かけがえのないもの=二人の絆、強い関係”を作ることから常に逃げ出しているのです。
2番サビ(Hey, hey, give me your body, ~ wow, wow, bad communication)
1番サビでも登場した”ホンネ押し殺して”。これは彼のホンネか、彼女のホンネか? 1番では彼がホンネを言わなかったという解釈で書きました。では彼女のホンネは? それは”(彼のようにウワベだけではない)愛している”だったのではないでしょうか? まるで冒頭にでてきたあのフレーズ
”なんて言ったらいいかわかんないけど、、多分あなたを愛してる”
これが彼女の”イミシンな言葉”だったのかもしれないと思っています。確かに彼の心の”カクシン”に迫ってしまう言葉と言えるでしょう。
それに対して彼は”俺のホンネなんて語らない”と言い、キスで唇を”Shut it up(閉じる)”するに至るわけです。そんなことはこの際どうでもいいんだ、”give me your body(とにかくお前の体をくれ!)”と。
でも注目です、彼自身も、、、”ワカラナイ any more(これ以上は) 僕のこと”、言っており、自分自身の気持ちが分からなくなっていきます。
間奏 (Yeah 曖昧なウワサで ~ Oh, we say wow, wow)
ここでいう”曖昧なウワサ”が何かはわかりません、しかし彼自身も自分の事がよくわからない、そして周りにいる人々や「君」の事だってよくわからない、何を信じていいかわからず”煙に巻かれそう”になっている、、、疑心暗鬼の入り口にいる状態です。
だから彼は自分自身の感覚、ここでは快感だけを信じています。だから「君」の体を抱きたい。
“give me your guitar(発音:ギミユアギター=キミワギター”)と言っています。西洋のカルチャーとして女性が自分の体の楽器に例える(いい声や音を出せる)ということがありますし、ヴァイオリンを模したタトーを体にいれる女性もいます。ここでは”俺に抱かれていい音をだせ”といった意味でしょう。
ラスト メロ3 (そう逃げてる ~ 逃げ出してる)
ラストサビ (Hey, hey, give me your body, no, no ~ wow, wow, bad communication)
出典: Bad Communication /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です
ラストは繰り返しとなりますが、最初の見事な冷血なプレーボーイっぷりに始まり、終盤では自分自身の心持ちに迷いはじめるという、人間っぽさを取り戻していきている彼の苦悩を描いているようです。しっかりとした物語になっている歌詞ですね。
B’zがスターダムを上ることになった大元のきっかけともいえる出世作、”Bad Communication”、激しいロック・ダンスビート曲でありながら歌詞においても大胆だけども心は怖れをなしている男の物語を見事に描いています。最初はおおざっぱな歌詞なのかな、と思っていたのですが、しっかりと主人公の苦悩や心の動きを映し出しているじゃないですか!
キャッチ―でロックなメロディーに乗せて歌詞も相当の完成度だと思っています。流石は出世作と言われる曲、しっかりと聞かせてくれますよね!
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