B’z 楽曲レビュー#34 / ultra soul 歌詞の意味を独自に解釈&解説!

B'z 楽曲レビュー

ウルトラソウルとブログ主の経験

何かに向かって頑張っている人だったら誰でもウルトラソウルの歌詞は心に響くものがあるんじゃないでしょうか。僕もその一人です。かつて僕が東京のとある工場人材派遣会社の経営企画部で働いている時に東日本大震災が勃発し、僕は部内で「最も戦力にならない人員」として、派遣作業員として埼玉のキッチン流し台を製造する会社の工場の作業員として左遷されてしまいました。当年30歳になる年でした。一流のビジネスマンになりたい思いで真剣に仕事に向き合っているつもりでしたが、3大証券の一角から自分の夢に向かって人材派遣会社に転職してたった半年、イキナリのその処遇に思わず涙を流した出来事でした。

まずは先方工場へ赴任の挨拶でJR深谷駅へ向かっている電車の中でぼんやりとたまたま流していたこの歌を改めてしっかりと聞き、その歌詞に胸を打たれたのを強く覚えています。”夢じゃないあれもこれも 今こそ胸をはりましょう 祝福が欲しいのなら 底無しのペイン 迎えてあげましょう”、まさにその通りだと思いました。この歌を聞いて、”まだまだこれから、次にどうするか考えるんだ!”と姿勢を新たにしたのを覚えています。

さてこのウルトラソウルはあなた魂を鼓舞し、頑張って進んでいく事を心の底から応援してくれる歌です、それ自体素晴らしい歌詞だと思っています。

しかし「頑張ること」についてはリスナーに気を付けて欲しいポイントもあると思ったんです。それは

  1. 報われないとわかりきっている努力に向かって頑張っている時
  2. 区切りをつけるべきタイミングを見失っている時

説明させてください、#1は頑張っても報われないことを頑張っているとき、例えばブラック企業で頑張り続けることなどでしょうか。一概に違法な長時間労働が悪いとは言いません。自分のスキルの向上には時に長時間の労働や継続も必要です。しかし世の中には役に立つスキルなどは全然身につかないような単純労働を「やりがい」などの名目をつけて従業員にさせている会社や、搾取しか考えていない経営者もたくさんいます。そんな場所で頑張ることははっきり言って時間の無駄ですし、もっとも大切な”健康”を損ないます。

#2の場合はやめるべき適切な時期を無視してチャレンジし続けることです。どれだけ大切な夢でも叶わないままずっと続ける事はあなたの人生自体を壊してしまう事があるでしょう。たとえばアイドルやミュージシャン、プロのスポーツ選手など一部の才能ある人々がその才能の上にさらに努力を実らせて勝ち取れるようなポジションや職業などにチャレンジし続ける事が例になるでしょうか。もちろんその目標に向かって頑張り続けるのは素晴らしい事です、しかし、もしやり続けてもだめならば、、15年、20年チャレンジしても芽が出ないのなら、、、それは道を変える時かもしれません。どうしてもダメなものを頑張り続けることは自分以外の人々を、時に自分さえも幸せにはしないのです。

上記の僕自身の体験の続きです。僕は埼玉の流し台工場で流し台の製造に従事し、入ってから2か月後に派遣期間が終了する予定でした。派遣会社からは派遣期間の終了後は京都にある別の工業製品を製造する工場への派遣を示唆されました。しかしその時の僕の目標として、一人前の経理マンになることがそもそもの目的でその人材派遣会社に転職入社したわけで、別に工場作業のスペシャリストになりたいわけじゃありませんし、流れ作業をいくらやっても目指す方向性とは全く相いれません。左遷時に「頑張れば本社に戻す」、といったようなことも元の上司から言われていましたがそんな具体的な時期も何も決まっていない約束を安易に信じるほど馬鹿でもありません。

僕はウルトラソウルで歌われている姿勢と努力は尊いものだと思いますし、夢を叶えるならその考え方と努力は絶対必要だと思っています。ですが「間違った努力」は自分の成果や、満足いく人生に何の貢献もしないこともよく理解していたつもりです。僕のケースは上記で言えば#1のパターンだと即座に思いました。流し台を作りながらしっかりと2か月間必要な準備をし、ちょうどボーナスが出たタイミングで本当にやるべきことに向けて行動すべく、京都の新しい工場とやらへ転勤になる前にこの会社を辞めました。その後はもちろん別の苦労があったにせよ今は米国公認会計士として会計の仕事ができていますのでこの時の判断は決して間違っていなかったと断言できます。その決断とその後の努力こそがウルトラソウルの歌詞の真髄を行く行動だった強く信じています。

ウルトラソウルは尊い応援歌です、どうかその応援をしっかりと「正しい努力」に向かって受けて頑張っていきましょう! それが僕なりのウルトラソウル解釈です。

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