もう自分には戻ってこないと分かっている恋人の最高に美しい笑顔、この後悔の念は堪えがたいスローモーションで訪れます。
それに加え寂しく1人で歩いているときの風の冷たさ、失恋した後の特に冬の風の冷たさはこの曲の間奏を聴くだけでバキバキに頭によみがえるハズです。
いらつきとも何とも言えない後悔の念がタバコをまた吸わせてしまう、、(特にその彼女のためにタバコをやめていた場合は必須)そんなこともあると思います。
この曲がここまでリアルなのはこういった誰か大切な人が去っていった時の後悔の感情と行動あるあるを見事に詰め合わせて表現しているから、と僕は考えています。まさにこの曲の醍醐味でしょう。
余談ですが女性と男性では区切りのついた恋人への感じ方が明確に違っているそうです。恋愛対象に対し、女性の意識は上書き保存型であるのに対し、男性は均等保存型ともいうべき感覚で頭は元恋人を扱ってしまうのだそうです。
つまり、女性は過去の男性に対する興味はほぼ消失してしまうのに対し、男性は過去の恋人も現在の恋人も類似した感覚で興味関心を持ち続けます。これは諸説ある中、女性は子供を宿し育てていく中で現在及び未来への志向を強く持たねばならないという理由からあくまで子供を宿す現在のパートナーを重視しなければならないという説。
対して男性は同じタイミングで多くの女性に子供を残せることから複数の女性への関心を同時に維持させるように脳が設計されている、という説があります。
そのような生物的特性から一度関心の離れた女性の心を再び惹きつけるというのは男性にとって至難の業であり、別れを切り出されたが最後、よほどの理由がない限り寄りを戻すことは不可能であるようです。
「それでも君には戻れない」での主人公の心境はそのような女性の心境も十分に理解した上での苦悩なのでしょうか。聴いていて後戻りできない強烈な切なさを感じるのは僕だけではないはずです。
「それでも君には戻れない」はもちろん歌詞だけじゃありません。メロディーもまた後悔を誘う悲しげなトーンでこの歌詞をさらにいっそう引き立てていますよね。アウトロのギターソロもマジで悲しみを掻き立てる、、、ほんともうヤメテ。
結構個人的な感想ですが、同じように感じているフラれ経験者には結構共感してもらえるのではないかなあ、と思っています。In the Lifeの中では個人的な1番好きな曲です。
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