間奏
”人のすることに 文句ばかりつける ノンキオンナだきゃ避けて通りたいけど、自分だって悩める人の心情 理解した気で 余裕しゃくしゃく
鏡のぞいてみりゃ 昔と変わらん Same ol’ 田舎者(ヘイ) 冷や汗かき 踊ってる踊ってる. 可笑しいネ。” 出典: ZERO /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
”人のすることに 文句ばかりつける ノンキオンナだきゃ避けて通りたい”とは、上記にも出てた「お前は変わった」なんて言ってくれるけど大きなお世話だよ、という解釈に通ずるところがあると思います。ただそ一方で主人公は自分だって人の事を理解したつもりになっている、そして次のフレーズの same ol'(all)は「全く変わっていない」の強調語、つまり自分のことを眺めてみても「結局のところ田舎から上京してきて何も変わっちゃいないんだ、それなのに自分自身を無理に変えようとか変わろうとしている自分を見て周りの人がごちゃごちゃ言ってくる、それをことさら気にしたりして、なんかそれこそバカみたい、すごく滑稽じゃん」と自分自身を冷静にみている心情ですね。
間奏(”どうすりゃいいの ヘンになりそう”から)
ここでもまた「君」が出てきます。主人公はもうどうすればいいか分からなくなって「君」に助けをもとめている、ということと取れます。
ラストサビ
同じ歌詞のサビで曲は締まります。
しっかりとロックとして完結したナンバー、ZERO。この歌は何を歌ったものなのでしょうか?
もうお察しの通りかもしれませんが冒頭で説明した通り、このナンバーこそB’zが真剣にロック路線として漕ぎだすために作り上げた、そのための自信作であることが説明になるでしょう。
ずばり歌詞はそのB’z自身の心境を描いたものだと解釈します。
この歌の主人公はユニットとしてのB’z、そして歌詞中には2回しか出てきませんが「君」はこの時点におけるB’zファンを指しています。もう一回スタイルを変えて出直す、その再出発点である「ゼロ」に戻るための歌なんです。
そうすれば”君のうちに突っ込もうかなんて”とは「新しくなったB’zのスタイルを思い切りファン達にぶつけてやる」という意味になりますし「(君に、誰にも邪魔されない場所で)会いたい」も「ほかの利害関係はどうでもいい、俺たちのファンがどう思うのか聞きたいんだ!」と解釈できます。そして”君が僕に教えてよ”も「結局俺たちを左右するのは俺たちのファン、俺たちはどうしていくのがベストなのか君たちがどうか教えてくれないか」と訊いているように聞こえるでしょう。
それだけではありません、歌詞全体の構成を「変化しようとしているB’z」と「B’zのファン」、そして周りの関係者を比喩したものであると捉えれば各フレーズでB’zの立場に立った解釈で出来るのではないかと思います。(歌詞中の田舎から上京してきた主人公、稲葉さんだって岡山から上京した地方出身者なわけです)
B’zの行く先、その不安、変身への想いを都会に出てきて奮闘している男と気になっている女というストーリー構図にして一気に吐き出した歌詞、それがZEROなのではないか、というわけです。そのように理解していくと彼らの不安をさらしながらも新しい自分達のポジションを求めて進む姿勢が垣間見えます、メチャメチャカッコいい歌じゃないですか?
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