モーテルに身をゆだねる2人と「罪」とは?
背景に戦争というテーマが入ると話が大きくなりますが、少なくともここでいう「罪」とはリスナーそれぞれが思い描く形で解釈を委ねられているということでしょう。過去に許されない事をやってしまった、今その罪とどう向き合えばいいか、歌詞が表現したいのはまさにそのことだと思います。ここからは僕の勝手な解釈なのですが、これは罪に苦しむ一人の人間の心の内を描いた歌詞かと考えています。つまり恋人と一緒に旅をしているという歌詞ですが、その恋人像は思い悩む自分自身であるという解釈です。「たどり着いたモーテルの小さなベッド」とは人が誰しも考えてしまう過去の罪に対する不安のようなもの。そしてモーテル自体も仮宿であり、ずっとは続かない生活を指します。そのベッドで休むという事は、そこでは普段気丈に振舞うの自分の心境と「重ねてもはみ出してしまう」過去へのうしろめたさが交錯するのです。
いくら後悔しても、または正当化してもその努力と苦悩は「安い石鹸のように」自身の心をすり減らしていくのでしょう。その罪はシャワーを流すくらいでは一緒には流せません。体に染みついているのです。それが「忘れようして忘れられない根雪のような過去」です。ここで歌われているパートナーとは前述の通り主人公の過去へのうしろめたさや良心を象徴します。「きれいな宝石だけを愛した君」はかつて利己的であり、もしく金銭や富を優先して罪を犯した過去の自分自身ではないかと思うんです。そんなかつての自分と今の自分、当然2人の自分は今の自分自身の中に内包されて葛藤しています。「主人公と君」が歌詞には歌われていますが、舞台は一人の人物の心の中、というわけです。
そこで最後のサビをもう一度見てみましょう
ラストサビ
”ひとりじゃいられないなら”そう、聞いていれば「いやいや、2人で旅行中でしょうが」とツッコみたくなりますが上記の解釈を当てはまると一人なんです、1人で葛藤して苦しんでいる。一人で大きな罪に対してひたすら苦悩しているわけですね。だから”ひとりじゃいられない”と言っているのではないでしょうか? 人は生きているだけで他人や環境からいろいろなものを奪って生きているということを「罪」としているのでしょう。それに対し苦悩し自分自身の犯した罪、過去、うしろめたさ(=総じて「君」と歌詞では表現)を抱き寄せます。”明日は何処へゆこう”からは悩みの果ての絶望を感じさせる歌詞です(B’z暗黒時代の象徴ですね)。
最後の英語歌詞の意味も主人公の苦悩をこれでもかというほど表現しています。逃げられない、この痛みをどうにか和らげてほしい、その一心が歌われたとても救いのない歌、それがこの「Motel」に込められた意味かと思います。
終わりに!
いやー すみません、かなり独自路線というか、勝手な解釈となってしまいましたが、タイトルにもつけている通り「独自に解釈&解説」ですので、、、、不倫路線とか、いろいろ考えたんですが「君」の姿がなかなか現実のパートナーとして像を結ばないので「幻想かな?」とか考えてしまった末の解釈です。まあ、一つの考え方としてとらえていただければありがたいなあ、と思います!
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