1番メロ
地方の小さな町から都会に出てきた主人公は、夕焼けの空を見上げます。
その空は昔に見た空へ主人公の記憶を戻していきます。都会の暮らしにも慣れてきた主人公、でも彼は田舎で同じ空を見ていたかつての彼女を思い出します。
「勝手な僕は」とあるので、主人公は都会に出る際に反対する彼女を振り切ってきてしまったのかもしれません。
1番サビ
”それぞれの花”とは何でしょうか。
僕はこの歌を聴いているそれぞれのリスナーが抱えた「人間としての魅力」ではないかと思います。
おのおのがいつか運命の人と巡り合うために自分にしかない「花=魅力」を持っている、というわけです。そしてその後にくる歌詞:
”いつかいなくなるような そんな気がしてたけど
時代がまわり また君を見つけるだろう”
出典: Alone /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
誰かと出会うことはある、しかし、また離れてしまうこともある。でも一生懸命情熱を持って生きていれば、また必ず「運命の人」に会える(=巡り逢う)ということを歌っていると解釈してます。
ここで主人公は手痛い失恋を思い出しています、かつての楽しかった思い出にノスタルジーを浸しているのでしょうね。
しかし先に進まねばならないことも分かっています。だから自分自身の「花」を抱えて前向きに未来を見据えるのです。
今ともしている情熱は結局は無駄なものかもしれない、でもまた心を焦がせる「君」に出会えることを信じて今やることを一生懸命していくんだ、という決心を歌っているともとれます。
すごく前向きな歌ではないでしょうか。2番のメロに次の歌詞があります。
”枯れることを知らない 涙の色は今でも
夢を語った あの頃と同じ ” 出典: Alone /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
「枯れることを知らない涙」とは、年齢がいくつになっても情熱がある限りは悲しい思いや悔しい思いをする、でも同時にその情熱さえあれば今も昔も同じ涙を流せる、ということでしょう。
一番の歌詞”勝手な僕は君を思い出す”というフレーズから、かつての恋人とその別れを想起させるような印象がありますが、新しい情熱の降り注ぐ先は未来での新たな恋人に対して、と考えられると同時に、相手は人間ではなく自分のやりたいことや、叶えたい夢に対して、とも捉えられますと思います。
でも諦めさえしなければ決してその気持ちが「枯れる」ことはない、という強いメッセージです。
”時代がまわり また君を見つけるだろう” 私の解釈ですが、ここで言う「君」はかつて一緒に過ごした君(=別れた恋人)ではないのかもしれません。巡り逢うのは”運命の人である「君」”。
その運命の人にはきっと出会えるよ、そう歌っているという解釈です。
強いノスタルジーをリスナーに想起させますが、私が思うに最終的にこの歌詞で表現しているのは「夢」であり、強調しているのは過去の失恋とノスタルジーではなく「未来への想い」ではないかと思います。
最後の英語のフレーズにもある通り、”恋に焦がれたとしても、別れてしまうこともある。過去に何か悲しいことがあっても「終わる事のない夢」を描くんだ。人間はどこまでいっても一人、だからこそ「夢」があなたを支えてくれるし、その中でまた運命の恋が訪れるはずだよ”
そういうメッセージが込められているのではないでしょうか。
終わりに!
タイトルにもなっている”Alone”、「一人、孤独」ですが、歌詞の中では英語で「僕たちはみな独りぼっちなんだ」と歌われていたことは上記で述べた通りです。
孤独があるからそれに呼応した出会いや夢がある、それがALONEの歌詞です。
この「孤独」、突き詰めると47thシングルのMy lonely townで歌われる一つの重要なテーマでもあるんですね。My lonely townについても解釈を書かせていただいてるので興味があれば是非こちらからご覧ください!
いかがでしたでしょうか。今までいい歌だなあ、と思って聞いてはいたけどよくよく歌詞を見ていると深い思いが込められているんだなあ、と思わされた曲です。
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