解釈が難しいのは ”きっと純愛というのは相手をめちゃくちゃにしてやりたくなる気持ちだろうな” というフレーズでしょうか。まずこのフレーズを理解するために「純愛」を定義してみようと思います。ここでいう純愛というのは「利害を一切無視した純粋な、相手に対する愛」だとします。ここまでの歌詞解釈から、人には多くの建前や体裁を繕うための外見があって「本音」の部分はなかなか見えない。だから「本心からの私はとても醜いの」という「あなた」とそれを肯定する主人公とのやり取りがありました。
もし建前をすべて取っ払って「本心」や「本音」だけをさらした人間はどんな状況でしょう。おそらく非常に心細くて不安で、攻撃されたらすぐにやられてしまいそうな、弱い状態だと思いませんか? イメージですが、取り調べを受けている犯罪者って、最初は強硬な姿勢で嘘をつき続けますが、物証がそろえられてもうこれ以上嘘をついてもダメだ、という状態になるとついに観念して、弱々しく本当のことを言ってしまうような感じ(すみません、ホントにイメージだけなんですが)ってありますよね。多分それに似たような状態で、本心を明かしている人間は嘘や建前、強がりといった鎧を脱がされて精神的には弱くなっている状態だと思うんです。そんな状態である恋人を想像してみてください。そんな状態の恋人って弱々しくて簡単に「めちゃめちゃにすることができる」ような感じじゃないでしょうか。
そこでここでの歌詞は「純愛=相手に対しめちゃくちゃになりやすい状態をさらす(そこまで2人の精神的距離が近くなっている)≒ 相手をめちゃくちゃにしてやりたくなる」と繋がってくるとブログ主は解釈していますが、いかがでしょう?
アウトロ
”イメージが 膨らみ はじけては 涙が流れる
イメージが 広がり 滲んでは 涙が流れ落ちる” あなたならかまわない /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘
終わりのフレーズも少し解釈が難しいですよね。いままで「意外さ」や「本心」を肯定し続けているのにここではそれを信じていたら悲しい思いをしてしまった、というようにとれる歌詞です。ここではおそらく今まで通りに主人公と「あなた」とのやり取りではなく、歌い手からこの歌詞の聴き手に対してメッセージをしているのかと思っています。内容をかみ砕くと、「勝手に相手の事を想像したら、その想像は外れるよ、そしてキミが泣く事になる」という自分自身の相手に対する勝手な想像を戒めるようなメッセージではないでしょうか。本当の相手の意外性とは、その相手本人から見せてもらって初めてわかる、自分自身で都合よく考えられることじゃないんだ、という事だと解釈しています。
おわりに!
さてこの歌を上記の解釈でひとつのメッセージにするならどうなるでしょう、ブログ主は「恋愛の相手なんて、いつだって君の考える範疇を超えてるよ。それをお互いに認め合おうよ!」という感じに考えています。それは別の角度から歌詞にすれば上述のように「イチブトゼンブ」になるでしょう!
この記事がよかったら下のバナーをポチっと!
にほんブログ村
コメント