2番メロ
視点はまた主人公に移ります。「おまえ」が心配になったのか、主人公は友人である「おまえ」の部屋を見に行きます。
「おまえ」はミニマリストだったんでしょうか。そんなにモノがない部屋にサボテンがポツンと窓際から街を見下ろしています。それを見て主人公は「おまえ」が街を見下ろして笑っているようにみえたのでしょう。ここでいう「街」とは「世間のみんな」を暗示しているのではないかと思うんです。なぜ「おまえ」が世間を笑っているかは後述します。
仕事仲間はみんないきなり消えてしまった「おまえ」に対してあきれ返っています、仕事に大きな穴があいているのでしょう。でも、それも一時的なこと。みんなまた普段の暮らしに戻っているということです。
「出て行ったやつ」というのは「おまえ」の事でしょう。主人公はまだ彼が突然消えてしまった理由や思惑を掴み切れていません。主人公が目を閉じれば「おまえ」の口グセが思い起されるわけです、そう”後悔は少なめの MY LIFE” ですね。そしてサビと間奏をはさみ最後のサビへ続きます。
2番・ラストサビ
ラスト2回のサビはまた「おまえ」視点に戻ります。
「おまえ」はそれなりに順調で周りともうまくやっていた、日々の業務も堅実にこなしていて彼がいなくなったら周りが困ってしまうくらいにはしっかり仕事をしていました。
でもその「おまえ」はどうしても単調で出来上がった毎日に耐えられなかったんですね、なぜか? 決まったコースに乗ってしまい、予想ができてしまう未来に耐えられなかったのではないでしょうか。あと何年で昇進し、それから何年たったらまた昇進できるかもしれない。「大好きだった女」と結婚し、子供は二人くらい、会社から通勤一時間くらいの場所にローンを組んでマンション買って、小遣いは多分に月にいくらくらいで毎朝ごみを家の外まで出しにいって会社へ通勤、定年近くまで働かないとローンはまだ返せない、、、 そんな事を考えていって、逃げだしたくなってしまったのではないでしょうか。
だから「愛を殴って、義理を蹴飛ばして、今までの関係ぶっ壊して、みんなから嫌われてもいいから、、、、でもいいから、別の未来を見たかったんだ」それが「おまえ」の心境なんだと解釈しています。まさに希望を夢見た「孤独の逃亡(Runaway)」です。
解釈は次のページへ続く!
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